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7月7日、「七夕」として知られるこの日は「そうめんの日」でもあり、時代を超えて受け継がれてきた伝統文化の一つです。
この日は星にまつわる伝統的な祭りで、織女星と彦星の年に一度の再会を祝う日として広く親しまれています。七夕の伝説は古代中国から伝わり、日本でも古くから親しまれてきました。平安時代から室町時代にかけて、天皇や貴族たちは願い事を梶の葉に託し、川に流す風習がありました。これは、天の川を渡る船のかじとなり願いを叶えると信じられていたからです。梶の木は神聖視され、今でも七夕に梶の葉を供える地域があります。七夕の節供には、古くから「索餅(さくべい)」と呼ばれる小麦粉を練ってひも状にした食べ物が食されていました。これが後に「素麺」として知られるようになり、江戸時代には七夕に素麺を贈ることが盆の礼儀とされました。この時代になると、七夕の飾り付けや短冊に願いを書く風習が庶民の間に広まり、学問や技芸の上達を願う風習が一般的になり、笹や竹に願い事を飾る習慣も生まれました。
キャンプやグランピングにも最適。
台所に立ちたくない暑い夏の日も、茹で時間わずか60秒。
お弁当にも、手軽に楽しめる一品としても、その涼を奏でる上質な味わいは日常を彩る特別な存在となります。
極細素麵「天の川」は、単なる素麺作りを超えた「職人気質が生み出した奇跡」と言えるでしょう。手延べ素麺の製造には、伝統の技法を受け継ぐ匠が、一本一本丹精を込めて作りだす職人の熟練した技が込められています。
素麺職人の仕事が始まるのは早朝4時。その日の気温と湿度を感じ取り、原料である小麦と塩水を捏ねる工程からスタートします。捏ね上がった麺を熟成させる「うまし」と麺にねじりをかける「縒り」という作業を繰り返す工程には熟練ならではの読みが欠かせません。この読みを間違えると、熟成が不足すれば、延ばして行く途中で麺が切れてしまう。十分にうました麺にねじりを加えることでグルテンが交ざり合い強いコシが生まれます。
その結果生み出される素麺は直径約0.6mm。通常のものより約40%細い極めて繊細なものになります。
これまで極細素麺の原料には外国産強力小麦を使用してきました。それは外国産小麦の方が、国産小麦に比べ弾力性があり、延ばす工程が多い極細素麺に適しているからです。一方で「天の川」では、小麦の風味をより感じられるよう国産原料で作れないかという想いがありました。
私たちがこだわり抜いた、国産小麦の風味を感じていただけますと幸いです。
極細素麺「天の川」は、1年間の熟成期間をかけた「古物(ひねもの)」です。
鰹節問屋でもある私たちは「つゆ」にも同じくらいの情熱とこだわりを持っています。150年の歴史をもつ秋田の老舗醤油藏に依頼し、伝統的な技法で作られたそうめんに合う後味すっきりなつゆ。
最もおすすめなのはやはり冷しそうめん。薬味には茗荷、大葉、生姜、ねぎなどがよく合いますが、柚子胡椒もおすすめです。
パスタのカッペリーニ風に冷たくしてオリーブオイルをかけるというシンプルながらも洗練された楽しみ方があります。